なぜ住宅を購入するの？

1.はじめに
「夢のマイホーム」と言われるように、昔から家を持つことは誰もが憧れますよね。
また、日本では家を持ってこそ一人前という考え方もあるくらいですから、私たちが自分だけの家を欲しいと思うのは自然なことです。
その一方で、マイホームが欲しいと漠然と思っているけれど、「家を持つことのメリット」を理解している方はそう多くはいないかと思います。
今回は、「マイホームを買う理由」「マイホームを買うメリット」「買ってよかったこと」についてご紹介していきます。

2.マイホーム購入者の「きっかけ」
マイホームの購入者は、一体どのようなきっかけで購入したのでしょうか。
ここでは、アットホームが600人を対象に実施したアンケート調査を参考にします。

●購入者のきっかけ

1位：いい物件があった
戸建てやマンションは、賃貸と比べ魅力的です。注文住宅であれば理想の間取りが作れるし、マンションでも家具を作り付けできます。これは賃貸ではなかなか実現できませんよね。

2位：結婚を機に
3位：出産を機に

2位と3位は、環境の変化によってマイホームを購入する例です。「今後の生活を考えて」「子供がすくすく育つように」…家族のことを考えてマイホームを購入するのは素敵ですし、帰る場所ができるのは働くお父さんお母さんにとっても嬉しいことです。

以下、4位：賃貸契約更新の時期　5位：子供の進学を機に　6位：親と同居するため…と続きます。
どれも環境の変化があってマイホームを考える人が多いのがわかります。

●購入のきっかけ―家賃がもったいない

そして、なぜ賃貸ではなく「持ち家」に決めたのかの理由として最も多数だったのが、「家賃がもったいない」という意見です(52.3%)。
東京都の家賃相場は2LDKで11万円から。年間132万円のお金が出ていくわけですが、このお金はいわゆるレンタル料であり、払ったところで自分たちの手元に資産が残るわけではありません。賃貸で暮らすのは、ホテルで暮らしているのと同じという考え方もできますね。
しかしマイホームを購入することは、たとえローンの返済があっても「物を購入」したことになります。レンタル料とは違い、自分の持ち物、資産になるのです。
将来、自分の子供や孫に資産を残せることにもなりますね。
また、不動産を購入すると住宅ローン控除や税制面で優遇を受けることができます。賃貸に住んでいるよりお得になる場合もあるのです。

●購入のきっかけ―家族のため、将来の暮らしのために

「自分の家を持ちたかったから」という理由が33.8%にものぼります。
なぜ自分の家を持ちたかったか気になるところですが、家族のため、将来のためといった理由があるようです。
マイホームがあれば家族の帰る場所ができることになりますし、よほどの理由がない限りはその不動産を売却することもなく、つまりはそこが「ふるさと」となります。
また、賃貸暮らしでは、定年退職後に収入がなくなった時にも家賃を払い続けることになりますが、マイホームを購入し定年までにローンを返済すれば、老後の暮らしが非常に楽になるでしょう。
このように、家族を思ってマイホーム購入を決断する人が非常に多く見られます。


3.さいごに
マイホームを持つ理由は人それぞれではありますが、大きなくくりで見ると理由はいくつかに分けられます。家賃がもったいない、家族のため…皆さんもきっと同じようにマイホームを欲しいと思う理由があるのではないでしょうか。
この「理由」は、住宅を探す上でもとても大切な指標となります。
どのような目的でマイホームを探すか、家族で意見を出し合ってみてはいかがでしょうか。

【参考】アットホームアンケート調査
http://athome-inc.jp/wp-content/uploads/2015/07/12102301.pdf